■よくある質問■


印判・印鑑・ハンコといろいろな呼び名がありますが正式には印章といいます
ちなみに印鑑とは印影のことをさします


●実印・銀行印のサイズは、どのくらいが標準ですか

各地方自治体により決まりがありますが、印鑑登録用の実印は、通常男性用では16,5㎜から15㎜丸。女性用では、15㎜から13,5㎜丸が一般的です。最も多いのは、15㎜丸にフルネームで彫刻されたものです。

銀行印は、お持ちの実印よりワンサイズ、もしくはツーサイズ小さいものに姓のみ彫刻されているものが一般的です


●近々結婚の予定で姓が変わるのですが

独身の女性の場合、今現在の法律では、結婚されますと大体の方の名字が変わってしまいます。そのような場合には、お名前のみを彫刻される方が多いようです。

お名前は、ほとんど変わることがありませんので、個人の印鑑として一生使用することができます。

●銀行印は、タテ彫り・ヨコ彫りのどちらが良いのでしょうか

印鑑としては、決まりはありませんが、一般的には篆書体や印相体では、ヨコで彫刻される方が多いようです。また、古印体ではタテで彫刻される方がほとんどのようです。

篆書体や印相体では、お名前(文字)により、印鑑としての文字構成に、向き不向きがありますので、タテ・ヨコどちらにするかをお悩みの場合には、御気軽にお問い合わせください。

●なぜ手彫りの印鑑の方が良いのですか

ハンコで最も大切なことは、
唯一無二の印影であるということです。この原則を忘れた印章には、ハンコの機能は果たせません。

自動彫刻機で彫りっぱなしで彫刻された印鑑には、三文判のように同一の印影が存在する可能性がありますが、手づくりの印鑑であればそのような心配はありません。

●実印は、、なぜフルネームを彫刻した方が良いのですか

日本では、名字だけで数万種類あるといわれています。例えば鈴木様や佐藤様は、日本全国に100万人以上いらっしゃいます。

姓だけでは、文字の形の似たものもあり、じっくりと印鑑照合しなければ、区別がつかないような場合も多々あります。

フルネーム彫刻であれば、文字数も増え印章の文字構成の方法も、多種多様になり区別が容易になります。

●良い印鑑とはどのようなものですか

彫刻された文字の質・彫刻技術の質・印材の質が大切で、良い印材に加え円又は角の中に正しい文字が美しく構成され丁寧に彫刻されているものです。

品質の良い印章は、印影より気品が感じられ押印された書類がひきたちます。鍛え抜かれた職人の刀法は、機械にはまねの出来ない技能です。


●良い印材とはどのようなものですか

良く誤解されていますが、木(つげ)の印鑑は安物ではありません。印材とは1種類のものではなく、つげでも既製品に使われるような質の悪いものから高価な将棋の駒などに使われる上質な本つげまであります。

また、象牙にいたっては、生地が大きいために品質のバラツキも大きく、手で彫りづらいような荒く質の悪いものから目無しと呼ばれるランクの高いものまであります。

●ハンコにはなぜ統一価格というものが無いのですか

印鑑の価格には、相場はありますが、統一された希望小売価格というものはありません。それは技術者一人一人がメーカーだからです。従って市場価格の何割引というものは存在しません。

印章の価格は技術者の技量や手彫り・機械彫りなどの製造方法と印材の質によって価格が異なります。


●技術者のハンコの価値を見るポイントはどこでしょうか

人間にたとえれば、印材は印章の(外見)みたいなものです。彫刻技術技術は、印章の(中身)といえます。両方とも大切ですが、印章としての本質的な価値は、印影つまり彫刻文字・技術にあります。

プロの技術者の目で見れば、最
高級の象牙の印材でもお粗末な彫刻では、安物の粗悪なハンコにしか見えません。逆につげのハンコでも、彫刻技術の優れているものは一級品の印章と判断されることでしょう。

●どのくらいの日にちで出来あがるのでしょうか

一生物ですので、同じ価格なら品質の良い印鑑の方がお得です。至急の場合には、翌日仕上げまで対応できますが、手仕事ですので納期に余裕のあるほうが、彫刻文字・彫刻技術の質が安定します。

印鑑の作製では、通常では中3日から一週間くらいが良いようです。

●ハンコを彫るのに何か資格が必要なのですか

資格は特に必要ありませんが、どんな職業でも職人の世界には、腕が商品、技術は品質という考え方があります。

技術者には、労働省による技能検定があり、一級技能士と二級技能士に分かれ、一級技能士とは労働大臣(現厚生労働大臣)より認可された称号です。


●全く同じ印鑑を彫刻してもらいたいのですが

同型印を彫刻することは出来ません。印鑑制度は、同じ印影が無いということで成り立っています。もし同型印彫刻OKの所があれば、むしろそういう所は危険なことと思います。

●今もっているハンコを彫り直すことが出来ますか

つげの印材は、水分を含んでおりますので無理ですが、水牛・象牙は彫り直すことが出来ます。きれいな印材であれば、1・2㎜ほど短くなるだけですので新品同様になります。

愛着のある印材を、長く使用するのも良いことだと思います。価格につきましては、お問い合わせください。


●ハンコによって運勢が変わるというのは本当ですか

いろいろな意見もあり、易者でもありませんので断言は出来ませんが、ハンコで運勢が変わるということはあまり無いと思います。

しかし、気持ちの問題でお守り程度のつもり位でお持ちになられるという方が、多いと言うのも事実です。お気にされるのでしたら、印相体をお薦めいたします。

●ハンコは一人について何本必要なものですか

個人で使用される印鑑では、主に実印、銀行印、認印の3種類が必要で、それぞれに役割があります。兼用されておられる方もいますが
実印を無造作に押されるのは危険です。

通常では、フルネームを彫刻した実印と、姓のみを彫刻した銀行印の2本はそろえたいものです。

●既製品の三文判で印鑑登録は出来ますか

各自治体の対応にもよりますが、既製品の三文判での印鑑登録は大変危険です。トラブルの原因のほとんどがこれにあります。

これは、合カギを持たれたカギを家につけるのと同じで、契約書を書き変えられたりなどと恐ろしい犯罪の温床となります。

あなたの大切な権利と財産を守る為に登録印は、別注品をお薦めいたします。


●ハンコについて一番注意することは何ですか

書類を良く読みむやみに押さないことです。押印するということは、書類上の形式だけではなく
本人の意志が確認されたという意味もふくまれます。

気軽に押印したために、営々と築き上げてきた財産を、一瞬のうちに失うようなこともあります。押印は、くれぐれも慎重にお願いいたします。

●良い印鑑を持つコツを教えてください

良いハンコを作るのには、技能士の存在は欠かせません。印章技能士は、技能を高めるために、日夜努力を重ねています。

自称名人というのは、世の中に沢山いますが、老若男女を問わず競技大会に挑戦しているということは、それだけで世間の客観的評価に耐え、技術の向上をしようとする姿勢があるということです。

当店にかかわらず、そういう技術者のいる印章店でのご購入なら安心です。参考までに、印刻師が技術を競う大会を、ご紹介いたします。


技能グランプリ(一級技能士全国技能競技大会)

中央職業能力開発協会と、全国技能士会連合会共同主催による技能士の祭典。印鑑だけではなく、建築や日本料理・写真・洋裁等約30職種の一級技能士による全国大会。

毎年開催(現在は隔年開催)され、その名の通り技能士にとりまして最高レべルの技能競技大会です。
第一位の技能グランプリ受賞者には「大臣賞」が授与されます。

全国印章技術大競技会

伝統ある手彫り印章技術の維持・向上を目的として行われる、全日本印章業組合連合会(現公益社団法人全日本印章業協会)主催の全国技術競技大会です。

別に「全日印連技術大競技会」、「全連競技会」と呼ばれることもあります。

21回を重ね2年に1度開催されるこの大会は、印章技術者にとって目標になる水準の高い大会です。
最高賞には「大臣賞」が授与されます。

大印展(大阪府印章技術展覧会)

大阪府印章業協同組合が主催の全国展。毎年11月に開催される最も歴史のある印章技術競技会です。通称「大印展」と呼ばれ最多の64回を重ねるこの大会は、若手技術者の登龍門といわれています。

第51回大会より大会の正式名称が「大印展」となりました。

各大会の競技方法

印章技術大会の競技方法は、全国印章技術大競技会と大印展(大阪府印章技術展覧会)は各店(家)で彫刻したものを出品する形式です。

それに対し、技能グランプリや大阪府技能競技大会、技能検定は、選手各自が競技会場に、自分愛用の彫刻道具を直接持ちこんで、その場で印章彫刻の競技が行なわれます。
結構きつかったです。



★印鑑登録制度(署名捺印制度)★

印鑑登録制度(署名捺印制度)は、世界に冠たる優秀なる制度です。サインのみの制度(署名)に対し、漢字文化の日本では、署名の筆跡と印鑑の整合性を兼ねそなえた、大変高度なセキュリティーシステムといえるでしょう。

重要な契約などに二重のチェック機能を果たすこれほど簡素で優秀な制度は、他にはありません。

最近では、利便性のみを追求するようになり、記名押印又は、押印もしくは署名のみと簡略化される傾向にありますが、本来の目的である大切な個人の権利・財産を守るためには、簡略化してはいけないものもあると思います。



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◆◆当ショップオリジナル◆◆


●(1)職人の目で見た印章ご購入のアドバイス。お買物の際には参考にして下さい

●(2)あなたのセンスをチェックしてみませんか?問題形式による印章構成法です

●(3)良い印章とは?印影をもとにして一般の方にも分かりやすく説明しております

●(4)ハンコ職人の技能グランプリ初出場4日間の奮闘と反省をこめた体験記です

●(5)ハンコ職人のひとり言です。普段なにげなく思っていることを書いてみました

(1)は大切と思いますが、その他は楽しんでご覧ください



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