① |
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大田の認印を古印体にて作製いたしました。
通常認印の古印体らしく、線を緩やかな曲線にして線の強弱(太細)と交差部分に墨だまりをつけまして左の印章を彫刻いたしました。
これはこれで素直で作為や飾り気けもなく好感の持てる整いの良い古印体だと思います。 (原寸 12㎜丸) |
② |
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②は「大」の右のはらいの線を欠かしてみました。
このような方法で、雅味(がみ)や寂(さび)・味(あじ)を加えることもあります。
好みの問題もあり、これにより、①に比べ「大」の文字に雅味が出たかどうかは不明です。 |
③ |
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②から更に「田」 の左上を切りました。失敗して線を欠かしたわけではありません。少し変化を加えたつもりです。
左上の線を切った事により、「田」の中の空間が文字の外に逃げて、窮屈感が消え広々とゆったりとした感じになるのではないかとも思いますが如何でしょうか? |
④ |
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③からの変化は、「大」の横線の左側に少し「食込み」を入れてみました。
これにより、単調でありました「大」の横線に、少し雅味を加えたつもりです。 |
⑤ |
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④からは、「田」の2本目の線の左側に少し「食込み」を加えてみました。
こちらも単調な横線に微妙な雅味を加えたつもりですが全体の味わいが更に出たのでしょうか? |